兵庫県伊丹市婦人科いけざわレディースクリニック

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HPV感染について

子宮頸がんの原因となるHPVとは

HPV(ヒトパピローマウイルス:Human PapillomaVirus)とは、子宮頸がんの原因となるウイルスで、陰部にパピローマ(または乳頭腫)と呼ばれるイボをつくります。性交渉によって感染するウイルスであり、過去に一度でも性交渉の経験がある人であれば誰でも感染している可能性があります。  

 

日本ではあまり知られていないウイルスですが、“がんが性感染症によってつくられる”という衝撃的な事実を見過ごしてはいけません。

 

※男性も感染しますが、具体的な影響は明らかになっていません。

 

HPVの型

HPVはいくつかの型に分類され、そのうちのハイリスク型が子宮頸がんの原因になり、ローリスク型が陰部にできるイボの原因になります。1983年の調査によると、子宮頸がん患者の90%からハイリスク型のHPVが検出されたことがわかっています。

 

発病のメカニズム

HPVは性交渉によって感染しますが、感染した人すべてが病気を発症するわけではありません。その他の一般的なウイルスと同じように「感染→治癒」を繰り返しています。通常、免疫機能が正常に働いていれば、HPVは感染から1~2年で自然治癒するものです。しかし免疫機能に異常がある場合は持続感染を起こし、その影響によって腫瘍(がん)がつくられてしまいます。

 

発病のメカニズム

子宮頸がんの原因となるのは、HPVのなかでも「ハイリスク型」と呼ばれるものです。しかしハイリスク型に感染したからといって必ずしも子宮頸がんになるわけではありません。  

 

・免疫機能が低下している
・数年~10年にわたり持続感染を起こしている  

 

という場合にかぎり、子宮頸部の上皮細胞に異常が起きてがんが発生し、進行がん(いわゆる子宮頸がん)となるのです。

 

HPV検査を受ける意義

子宮頸がんにはHPVがほぼ100%かかわっていることがわかっています。そして、HPV持続感染によって細胞変化が起きている段階で早期発見・治療すれば、子宮頸がんを防ぐことができます。

 

HPVに感染しているかどうか、それを判別するのがHPV検査。最近では、子宮頸がん検診(細胞診)にHPV検査を組み込む自治体が増えてきました。

 

欧米ではすでに「細胞診+HPV検査」が主流であり、「初交から3年後には子宮頸がん検診を受けるように」との勧告もなされています。欧米の受診率は80%前後に達していますが、日本はまだ20%前後。「都合が悪いから」「面倒だから」「恥ずかしいから」と思わず、子宮頸がん検診およびHPV検査を受けましょう。最近では20~30代の若い世代に子宮頸がんが増えています。「自分は大丈夫」と思わず、自分の体を守る強い意識を持ってください。

 

予防ワクチン

現在、世界100ヶ国以上でHPV感染予防ワクチンの接種が行われています。日本でも2009年10月に厚生労働省に承認され、専門外来で接種を受けることができるようになりました。このワクチンの接種により、発がん原因となるウイルスの60~80%をほぼ完全に感染予防できるのです。

 

このワクチンのみで子宮頸がんを完全に予防できるわけではありませんが、検診との併用で予防効果は確実に高まります。

※このワクチンは感染予防ワクチンです。すでに発症している子宮頸がんの治療効果はありません

 

【接種対象】

満10~55歳までの女性

※未成年者は保護者の同意が必要となります

 

接種方法

6ヶ月間で3回に分けて接種を行う

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